牛乳のススメ、今回は牛乳の食品としての機能について取り上げてみたいと思います。
◆ 栄養価と栄養機能に恵まれた食品 近年、食品の栄養価を評価する方法として「栄養素密度」という考え方が提唱されています。 栄養素密度とは、その食品の持つエネルギーあたりの栄養素の量です。 同じエネルギー量でも栄養素の多い食品=栄養素密度の高い食品こそ、普段の食生活はもとよりダイエット中や加齢や病気によって食事量が減った時には、考えて取り入れたいものです。
さて、栄養素密度という尺度から牛乳を見てみると、これがどれほど優れたものか明らかになります。 200mlの牛乳を飲んだとすると、エネルギー充足率(カロリーの一日の基準摂取量に対する割合)は7%程度であるのに対し、多くの栄養素の充足率において、この7%という数値を上回るのです。たとえばカルシウム・ビタミンB2・B12・Dなどでは充足率30%超、あるいはそれに近い数字が出ていることを考えると、これらの栄養素についてはコップ1杯の牛乳で一日の必要量のうち3分の1(つまり1食分)を摂取できるということになります。
次に「生体調節機能」について考えてみます。 食品には一次機能(生命維持に必要な栄養機能)、二次機能(味覚や嗅覚など感覚に訴える嗜好機能)および三次機能(病気の予防や健康の増進など生体調節機能)の三つの機能があります。上記の栄養素密度は牛乳の一次機能についての話でした。牛乳にどのような三次機能があるかというと、感染防御、免疫系の調節、整腸作用、カルシウムの吸収促進など様々だと言われます。。
たとえば代表格である栄養素・カルシウムを見ても、牛乳に含まれるそれは体への吸収率が高く、骨粗鬆症の予防に効果的です。
「牛乳のススメ 1」で取り上げた「脂肪を効率よく減らす」のも、こうした機能の一つです。 牛乳の脂肪には中鎖脂肪酸と呼ばれる、消化吸収が速く、直接肝臓に運ばれ素早く分解されてエネルギーとなり体に蓄積しない成分が含まれているからです。最近「コレステロールを減らす」ヘルシーなサラダ油やマヨネーズが各種販売されていますが、これらにも同じ成分が含まれています。中鎖脂肪酸は母乳、ヤシ油、パーム核油などにも含まれる、安全な天然の成分です。
このように牛乳は多くの機能性成分をも含んでいます。
牛乳のことを持ち上げ過ぎという気もしないではありませんが、…考えてみてください。 そもそも牛乳は母牛が仔牛を育てるために出すものです。人間の場合でも、母乳には、まだ免疫力の弱い乳児を病気から守り、離乳食以前の次期には他の食品から栄養をとることができない赤ちゃんを健康に育てるための栄養・機能がいっぱい詰まっているのです。大人になっても積極的に取りたいと思いませんか? 「太るから」なんて理由で敬遠するには、もったいないですね~!
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テーマ:ダイエット&ビューティー - ジャンル:ヘルス・ダイエット
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